[新型コロナウイルス]出国は?PCR検査は?モロッコから日本へ帰国体験談
3月20日から衛生緊急事態下(ロックダウン)が続くモロッコですが、7月末の犠牲祭を見据えて、モロッコ市民限定で7月14日深夜より、出入国を許可する方針を出しました(期限は未定)。
それに伴い日本への帰国を試みた体験談です。
今回は、モロッコ(フェズ)ーパリ・ロンドン経由ー東京(羽田)という行程です。
必要書類
モロッコ入国のための必要書類は48時間未満のPCRテストおよび血清学的検査結果、モロッコIDカードなど早い段階でわかりましたが、出国のための書類はギリギリまでわかりませんでした。
結局、婚姻ビザをもつわたしに必要だったのは
- モロッコIDカード
- パスポート
- Royal Air MoroccoまたはAia Arabiaのチケット
- 夫が付き添わない母子のみの出国の場合は、夫の出国同意書
でした。
モロッコ出国
Aia Arabiaの利用で3時間前に空港到着。
マスク着用は必須です。チェックインの手順は通常通りですが、ディスタンスをとるよう床に立ち位置のシールが貼られています。
出国審査で書類が不足しているなどと言われないかヒヤヒヤしましたが、問題なく出国審査通過。
意外にも出国する人の数は多く、チェックインも出国審査も並びました。
出発の待合いロビーでは、これもまたディスタンスをとるように、2つの席を空けて座るようにテープが貼られています。
パリ入国
モロッコに出入国するためには、Royal Air MoroccoまたはAia Arabiaを必ず利用しなければならず、両方とも東京までのチケットは売り出していないので、パリで受託手荷物を受取るためにフランスに入国しなければなりません(受託手荷物を預けていない場合は入国の必要はありません)。
入国手続きに時間はかからないものの、「なぜ乗継のために入国するのか」「乗継であれば入国する必要はないので、戻って乗継の経路をたどってください」と何度か言われ若干もめました。
モロッコでのチェックイン時にフランスへ入国するための連絡先などを記入する紙を渡されましたが、入国といっても乗継のためだからか、連絡先などを記入した紙の提出を求められることはありませんでした。
受託手荷物をとるために入国完了しすぐに出国手続きへ。
パリ出国
7月19日現在、パリ・シャルル・ド・ゴール空港のモロッコからの到着ゲートは2E。ロンドン行きなどのEU圏への移動は2Aになっているようです。
次のチェックインをするため2Aゲートへ移動。
2Eから2Aの移動に15分ほどかかります。
また少々わかりにくいので、ゲート番号や場所は事前に確認しておくことをおすすめします。
ロンドン出発
パリでチェックイン後は、受託手荷物も東京で受け取れるので、あとは通常通り日本まで。
ここで驚いたのは、モロッコ―パリ間、パリ―ロンドン間は満席だったのに対し、ロンドン―羽田間はガラガラだったこと。
日本が他国の人の入国や日本人の海外旅行に制限をかけていることが大きな理由でしょうが、それにしても飛行機を飛ばせば飛ばすだけ赤字になるのでは、というほどの空きようでした。
British Air Waysの場合、機内食は2種類から選択できました。
トレーに乗っている通常のものではなく、パックされた食事となっています。
2度目の食事も箱と袋に入って渡されました。
袋の中はヨーグルトと水。
食事は、マッシュルームのパイかチキンのパイからの選択でした。
なお、飲み物は通常通り、何がよいか聞かれて選択できました。
東京到着
到着後、すぐにPCR検査の説明会の場所に導かれます。
飛行機の中で書いておくようにといわれた大量のPCR検査関連の紙のチェックと短い説明後、PCR検査検査へ移動です。
説明会といっても人が集まるのを待って5分ほどで終了します。
検査は鼻腔咽頭拭い液での検体抽出方法で、鼻に綿棒を入れて終了です。これも一瞬で終わります。
その後、また別の場所に移動し、これからどこに移動するか、移動手段などの質問を受け、日本へ入国するための検査終了証明書を受け取ります。
これがないと入国できません。
ホテルへの移動バスやハイヤーの予約をしていれば、それらが来る時間までその場所で待機。予約時間まで時間がある場合は、予約時間検査終了証明書を受け取ることができません。
入国した後もむやみに空港内を歩き回ることは禁止されます。
日本到着の人がかなり少なかったこともあり、飛行機から降りて検査、荷物受け取り、税関チェック、バス・ハイヤー乗り場へ行くまで2時間もかかりませんでした。
自主隔離場所への移動
公共の交通機関を利用することは禁止されているため、レンタカーや家族の迎え、ハイヤー、宿泊ホテルの専用バスなどを利用して移動します。
新型コロナウイルス陽性であれば2日以内に連絡、陰性であれば5日以内に連絡が来るとのこと。
なお、陰性でも到着した次の日から14日間は自主隔離をしなければなりません。
個人的には、検査にもっと時間がかかると思っていたため、かなり時間に余裕をもってハイヤー予約してしまい、待機場所での待ち時間が長くなってしまったのは失敗でした。