[コロナ禍に海外へ]日本からモロッコまでの道のり体験談
このたび、日本からモロッコへ帰国することになりました。
新型コロナウイルスのため、モロッコの国境が閉ざされたり、カサブランカ封鎖のためカサブランカから住んでいる町への移動が困難だったりといろいろなハードルがあり、なかなかモロッコへ帰国できませんでしたが、このたび帰国を決意しました。
さて、慣れたはずの日本ーモロッコ間の移動も、新型コロナウイルス渦中のためいろいろと異なる点がありました。
モロッコへの入国条件
まず2021年10月時点の日本からモロッコへの入国条件です。
- 指定されたワクチンの接種証明書(接種を完了してから免疫を獲得しているとみなされるまでに2週間が必要)又は搭乗時の48時間前以降に受けたPCR検査の陰性証明書(11歳未満は不要)
- 旅行者衛生フォーム(Fiche Sanitaire du Passager:搭乗前に以下のリンクからダウンロード可能で、航空機内・船舶内でも配布される。特にモロッコ入国後10日間に所在が特定できる住所と2つの電話番号を記入する必要がある。)
いつもと異なる点
・PCR検査の陰性証明が必要
(モロッコでは、Aリストに指定されている国からの入国の場合、指定されたワクチンの接種証明書があれば陰性証明書は必要ないとされていますが、日本の接種証明書は2021年10月15日時点では、どのワクチンであれ認められていません)。
・いつもの場所から成田空港行きのバスが出ていない
・成田空港到着は2時間前ではなく、3時間前が推奨されている
・モロッコでの都市間の移動には移動許可証が必要
まずは空港まで移動!
いつもは渋谷から空港リムジンバスに乗っていましたが、現在渋谷からが休止中のため、バスタ新宿から行くことに。
これが結構、大変でした。
渋谷の場合、タクシーを降りてすぐのところから空港バスも出るので、荷物をほとんど移動させる必要がありません。
しかし、バスタ新宿はタクシーは3階に到着。空港バスは4階から出発。
23kgの荷物4つと7kgの荷物2つを持って3階から4階の移動はかなりきつい。
しかも荷物カートはなし(なぜ用意しないんだ!)。
さらにさらに、4階にやっとこさ荷物を運び終わって終わりかと思いきやそうではありません。
成田空港行きのバス停が一番奥にあるという!
またそこまで荷物を運ばなければなりません。
一気に体力を消耗。
成田空港でPCR検査
なんとか、成田空港に到着です。
第二ターミナルはガラガラ。
空いているお店もほとんどありません。
さて次はPCR検査。
モロッコでは、Aリストに指定されている国からの入国の場合、指定されたワクチンの接種証明書があれば陰性証明書は必要ないとされています。
しかし、日本は2021年10月現在Aリストに指定されていますが、日本の接種証明書は2021年10月15日時点では、どのワクチンであれモロッコでは効力を発揮しないとされているため、陰性証明書が必要となります。
2021年10月時点では、モロッコ到着時に検査から48時間以内の結果の証明書が必要です。
事前に即日発行で25,000円くらいでできるところもありますが、
- 一日、検査でその場で待たなければならず、帰国前日が丸々1日潰れてしまうこと
- 48時間以内がかなりギリギリになってしまうこと
から成田空港にある成田空港PCRセンターでPCR検査を受けることにしました。
- 場所 : 第一ターミナル、第二ターミナル
- 価格 : 30,000円(事前予約なしだと50,000円)
- 所要時間 : 約2時間
ネットでは最短2時間ということでしたが、「本日は検査結果が出るまで時間がかかり、3時間半かかります」とのこと。
早めの時間に予約をとっておいてよかった…。
検査自体は、支払いや問診、鼻腔ぬぐい液の検査をしてもらい20分ほどで終了。
空いていることもあり、かなりスムーズでした。
3時間半後に陰性証明書を取りに来てくださいとのこと。
PCRセンター内で待っていても良いし、空港内でうろうろしていても良いということなので、いったんPCRセンターを出ることに。
陽性の場合は、陰性証明書を取りに行く前に受付票に書いた電話番号に電話がかかってくるとのことでした。
検査結果待ち
今回は、カタール航空を利用。
コロナ渦なので念のため3時間前にチェックインをするようにとのお知らせがきていましたが、3時間半も待つとなると、チェックイン3時間前がかなえられません。
PCRセンターの人にも、
「念のためカウンターに言っておいた方がいいかもしれません」
と言われたので、一応時間も有り余っているのでチェックインカウンターに聞きに行きました。
すると、
「結果が出てからでも間に合うので大丈夫です。そもそも陰性証明書がないとチェックインできないんです」
と言われました。
カタール航空は、カタール航空サイトによると陰性証明書がなくても搭乗できるはずですが(2021年10月現在)、JALとのコードシェア便のため厳しいのでしょうか…?
ちなみに先述したように、お店はほとんど開いておらず、開いていても早めに閉まるので腹ごしらえを空港でしようと思っている方は注意が必要です。
チェクイン
無事、陰性結果が出たので、チェックイン。
日本人はほぼいません。ひとり、ふたりいたかなー、という感じです。
チェックイン時に陰性証明書やワクチン接種証明書などを見せるように言われました。
これは、目的地がモロッコだったからのようです。
ちなみに、ワクチン接種証明書は、一応あるなら見せてください、という感じでした。
さて、いつも預け荷物がとてつもなく多いので、機内持込み手荷物は送りに来てくれている母に近くのベンチで待っていてもらい、そこに預けておいています。
通常、チェックイン時に機内持込み手荷物の個数を聞かれるので個数を伝え、チェックイン時には特に荷物を見せることなく通過していました。
が、
「今は保安上、厳しくなっているので、機内持込み手荷物もこちらに持ってきてください」
とのこと…。
そして、しっかり重量を量られ、重量オーバーとなり、規定の重さまで減らすことになりました。
出発
家を出てから約9時間。
ようやく出発です。
機内
機内はガラガラ、というほどでもないですが、やはり空いています。
(モロッコから日本へ帰国した際は本当にガラガラでしたが…)
一人で3席使って横になって寝られるほど。
機内食は、日本ードーハ間、ドーハーカサブランカ間で2回ずつ。
品数はコロナ渦前より少なくなっているものの、3種類から選べました。
パンは、コロナ渦前は袋に入っていませんでしたが、袋に入っています。
ドーハ到着
ドーハに到着。
人はやはり今までよりは少ないものの、お店などは通常稼働しており、一瞬コロナ渦であることを忘れます。
子どもの遊具は、いつもは子どもたちで賑わっているものの、大人のリラックス場所に。
滑り台にも大人が寝ていて子どもが遊べない…。
といっても、子ども自体がほとんどいないのでしかたありません。
モロッコ到着
モロッコに到着し飛行機から降りると、まずPCR陰性証明書の提示を求められます。
見せると進めます。
進んだところで、旅行衛生フォームの提出を求められます。
これは成田空港でもらえました。
家でも出力可能です。
持っていなくてもその場でフォームが配布されているので、その場で記入すればOKです。
- 特にモロッコ入国後10日間に所在が特定できる住所と2つの電話番号を記入する必要がある。
という条件がありますので、記入する電話番号は事前に用意しておいた方がいいでしょう。
とはいっても、そんなに詳しくはチェックされませんでした。
パスポートコントロール
1時間、2時間待ちは当たり前のカサブランカのパスポートコントロール。
さすがに2時間待ちとはなりませんでしたが、そこそこ混んでいました。
周りのモロッコ人がみんなパスポートと一緒にいくつかの書類を持っていて不安になりましたが、特にパスポート以外に求められることもなく無事、入国。
入国
注意したい空港からの移動と両替
空港から我が家までは、車で移動。
都市間移動の際は、移動許可証が必要となります。
夫がファミリーの移動許可証を持っているので、わたし自身は用意の必要がないとのことで用意せず。
問題ありませんでした。
ツアー会社を利用する場合は、ツアー会社も旅行者を含む移動許可証を持っているはずなので特に用意は必要ないかと思います(要確認)。
ただし、個人で移動する場合は注意が必要です。
また、モロッコ通貨が必要な場合、空港で両替をするのがおすすめです。
市内の両替所と比べてもレートは悪くありませんし、2021年10月現在、町中の銀行は観光客が皆無のため日本円の両替をほぼ行っていません。
両替所では日本円の両替をしてくれますが、両替所を探すのが困難な場合もあるので必要最低限でも空港で両替をしておくとよいでしょう。
まだまだモロッコにいらっしゃる方は少ないでしょうが、なにかしらお役に立てれば幸いです。