[2023年9月19日更新]モロッコ入国・出国条件と確認しておきたいこと―観光できる?現地の状況は?

05/05/2021新型コロナウイルス

オミクロン株が広がり、日本含め各国で入国禁止措置や新型コロナウイ感染拡大防止措置がとられていましたが、ようやく落ち着きを見始めた昨今。
海外旅行について考え始める方も増えてきたのではないかと思います。

そんな中、モロッコへの渡航を検討した際、特別な用意は必要ないの?という疑問を抱いたときに、情報が錯綜し、どれが最新の情報なのかわかりにくい状況でもあります。

現時点で日本からモロッコには行けるのか?特別な用意は必要あるのか?また現地で観光はできるのか?についてまとめます。

日本からモロッコへの入国は可能か?

可能です。(2023年9月19時点)
※2023年1月3日以降、中国からモロッコへの入国を禁止する措置がとられていましたが、2023年4月5日から撤廃され、モロッコへの入国に際して新型コロナウイルスに関連する制限がなくなりました。

モロッコ政府は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が特に欧州・アフリカにおいて急速に拡大していることを受け、2021年11月29日(月)23時59分から2週間の間、モロッコに発着する全ての旅客便の運航を停止することを発表。さらに、2022年1月31日(月)23時59分まで運行停止の期間を延長(モロッコ発特別便は除く)することを発表しました。

2022年1月28日、2022年2月7日よりモロッコ発着旅客便の運航が再開されることが発表され、モロッコへの入国は可能となっています。

海上旅客輸送についても、モロッコースペイン間が2022年4月12日から再開(車両がある場合は4月18日から)が発表されました。
さらにモロッコ―フランス間も2022年4月18日から再開
有効なワクチン接種証明書または72時間未満の陰性PCRテストの結果を提示する必要があります。

また、2022年8月24日、日本外務省は、モロッコをレベル2(不要不急の渡航は止めてください)からレベル1(十分注意してください)に引き下げました。

現在の入国条件

入国時ワクチン接種パス、または飛行機搭乗前の72時間以内に行われたPCR検査の陰性証明書を提示することなく入国可能。

2023年2月27日、旅行者衛生フォームの提出も必要なくなることが発表されました。

[参考]2022年5月18日から9月29日までの入国条件

12歳以上の入国条件
  • モロッコに入国を希望するすべての旅行者は、入国時ワクチン接種パス、または飛行機搭乗前の72時間以内に行われたPCR検査の陰性証明書を提示
    ※有効となるワクチンパスは、
    ・3回接種
    ・2回接種の場合、2回目が4か月を超えているものは不可
    ・Johnson&Johnsonワクチンは、1回の接種が他のワクチンの2回の接種と同等
    ※PCR検査及び陰性証明書の要件は発表されていないため、モロッコで実施されている検査と同様の鼻腔咽頭拭い液による検査を受けた上で、英語又は仏語の陰性証明書の紙での提出を推奨することが、在モロッコ日本大使館より発表されています。
  • 旅行者衛生フォームを印刷しチェックイン前に記入し、署名(年齢に関わらず全年齢対応)。
    ※必要事項、特にモロッコ入国後10日間に連絡可能な住所と電話番号2つを記入する必要があります。
12歳未満の入国条件
  • 0〜6歳未満の子どもは、飛行機に搭乗する48時間以内のPCR検査の陰性証明書と予防接種パスの提示を免除
  • 6歳〜18歳未満までの子どもについては、一部の国でまだ予防接種を推奨していないため予防接種パスの提示を免除。48時間未満のPCR検査での陰性結果の提示は必須。モロッコに居住している6歳〜18歳までの子どもも同様
  • 12歳〜18歳未満の子どもは、予防接種パスの提示と48時間以内のPCR検査での陰性結果の提示が必要

なお2021年11月28日以前は、各国がA〜Cのリストに区別されていましたが、今回はすべての国が同条件となっています。

※2021年11月28日以前の入国条件を知りたい方はこちらをご確認ください。

2022年5月18日からのモロッコからの出国条件

2023年6月時点で特に条件はありません。

出国条件(外国人を含むモロッコ居住者にのみ適用)

1. 2回目(ヤンセン[ジョンソン・エンド・ジョンソン])の場合は1回目)のワクチン接種から4か月以上が経過している場合、ブースター接種(3回目接種)が必須

2. 直近に感染から回復した者は感染日から4週間(28日)後でなければブースター接種を受けることができないため、以下の書類があれば出国が可能
ア. 古いワクチンパス(pass vaccinal)
イ. 直近の感染を示すPCR検査又は迅速抗原検査の結果
ウ. 治癒証明証書又はPCR検査の陰性証明書

子どもの出国条件については、特に設定されていません

[参考]2022年5月17日までの子どもの出国条件

  • 12歳〜18歳未満の子どもは、2回の接種を受けたことを確認するワクチンパスポートを提示(モロッコに居住の場合)
  • 12歳未満は特になにも必要ありません

モロッコ現地の状況

概要

モロッコでは、2020年3月20日から開始された衛生緊急事態(ロックダウン)が2023年2月28日まで延長されていましたが、その後の延長は発表されていません。

2021年10月1日から、カサブランカ、マラケシュ、アガディールへの出入り禁止が解かれるなど規制が緩和され、2021年11月10日より夜間外出禁止令を解除、また都市間の移動に許可証の必要がなくなりました。

2023年2月28日現在、マスクの着用、商業施設、カフェ、レストラン、ジム、ハマムなどの公共スペース利用時でのワクチンパスまたはワクチン免除証明書の提示などの規制についても特段行われていません。

なお、府、県、都市毎の感染状況に応じて、規制措置がとられることになっており、状況は日々変化しています。

ワクチンパスも必要なし

2021年10月21日より、モロッコでは、行政機関、レストラン、スーパーなどを利用する際にワクチンパスの提示が必須となりましたが、2023年2月28日現在では、提示は必要ありません。

2021年10月22日現在、モロッコでは、「外国のワクチン接種証明書を有する者には、モロッコの証明書によりモロッコ人に与えられる特権と同じ特権が与えられる」との発表がされていたものの、日本のワクチン接種証明書は、モロッコでは効力を発揮しないとされているまま、現在に至っています。

しかしながら、急なワクチンパス提示必須が確定したためか、Fezにおいては、日本のワクチン接種証明書でも利用できることが認められています(役所に確認済み。ただし、状況は流動的です)。
また、日本のワクチン接種証明書は英語と日本語の併記であり、モロッコでは英語が通じることがほとんどないため、ワクチン接種証明書を提示した上で、2回接種した旨を説明するなどの必要がある場合があります。

いずれにせよ、モロッコを訪れる際は、日本のワクチン接種証明書も念のため持参することをおすすめします。

[2021年10月23日追記]
ラバトでも日本のワクチン接種証明書が利用できることを確認済み。
場所によっては、ワクチン接種証明書とともに、本人確認のためパスポートの提示が必要です。

[2022年9月30日追記]
2022年9月30日現在、モロッコ全土において、ほぼマスクなし、ワクチン接種証明書なしで施設の利用が可能となっています。
観光する場合、念のため、マスクとワクチン接種証明書を持参することをおすすめしますが、ほとんどの場合はなくても利用可能です。

[2023年2月28日追記]
ワクチン接種証明書なしで施設の利用が可能となっています。

観光の状況


メディナなどのお土産屋やホテル、マラケシュのクチ(馬車)など、観光業は通常どおり営業されています。

ツアーやホテルなども稼働しています。

なお、いつどのタイミングで都市間の移動や入国・出国禁止の決定が出されるかはわかりません。
特にモロッコは、決定も決定の開始も非常に急に行われます。
スケジュールは余裕をもって、かつどんな状況でも臨機応変に対応できる心構えが必要です。

モロッコから日本への入国

日本政府は、4月29日午前0時以降、全ての入国者に対して、「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」及び「ワクチンの接種証明書(3回)」のいずれも提出を求めないことを決定しています。

日本政府は、2022年9月7日午前0時(日本時間)以降、有効なワクチン接種証明書を保持している全ての帰国者・入国者については、出国前72時間以内の検査証明の提出を求めないことを発表。
なお、モロッコで接種できるシノファームワクチンも、有効なワクチンとして認められました。
有効なワクチンはこちらを参照ください。

有効なワクチン接種証明書を保持していない場合は、引き続き、出国前72時間以内の「検査証明書」の提出が必要です。

2202年4月19日以降、日本入国の際に必要な出国前72時間以内の「検査証明書」の日本の空港検疫での確認が一層厳格化されています。
有効な出国前72時間以内の「検査証明書」を所持していない場合、原則、出発地で航空機への搭乗が拒否されますが、仮に搭乗できた場合でも、日本の空港到着時に上陸が認められません。

なお、2022年9月4日午前0時(日本時間)に、これまで指定していた上陸拒否の対象地域は全て解除されています。

また、2022年2月24日に2022年6月3日から新たな対応が取られることが発表されました。

各国・地域は「青」、「黄」、「赤」の3つに区分され、それぞれの区分に応じて入国時検査と入国後の自宅等待機が求められます。

モロッコは2022年6月3日時点で「青」区分となり、モロッコから日本への入国は下記となります。

  • モロッコからの帰国・入国者はワクチン接種の有無によらず、入国時検査及び入国後の自宅等での待機が不要。また、入国後の移動手段についても特段の制限がなくなります。
  • モロッコから帰国・入国する場合であっても、帰国・入国日前14日以内に「黄」「赤」の国・地域に滞在していた場合は、それぞれ「黄」「赤」の区分に応じた措置が適用されます。

参照:
出国前検査陰性証明保持の見直し
日本入国時の検疫措置
「水際対策強化に係る新たな措置」のQ&A(10月11日時点)
【水際対策】出国前検査証明書

外国籍の人の入国

新規入国

2022年9月26日、水際対策強化に係る新たな措置により、2022年10月11日以降の水際措置の見直しが発表。
全ての外国人の新規入国について、日本国内に所在する受入責任者による入国者健康確認システム(ERFS)における申請を求めないこととなりました。また、外国人観光客の入国について、パッケージツアーに限定する措置も解除されています。

※オミクロン株対応の水際対策措置として、「特段の事情」がある場合を除いて、一部の国・地域からの外国人の新規入国を停止されていましたが、2022年4月8日よりモロッコは「上陸拒否」の地域対象からはずれているため、新規入国が可能となっています。

既に発給された査証の効力停止解除

オミクロン株対応の水際対策措置として、「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」又は「外交」の在留資格を取得する方以外の外国籍の方に対し、2021年12月2日より前に発給された査証の効力が一時停止されていましたが、査証効力の停止が解除されました。

再入国許可・みなし再入国許可がきれた場合

日本の永住者の資格の場合でも、再入国許可・みなし再入国許可が切れてしまった場合は、在留カードの期限が残っていたとしても永住者の資格は消失してしまいます。
ただし現在、救済措置が取られており、モロッコが「上陸拒否」地域を解かれた2022年4月8日の6ヶ月以降の2022年10月8日から、「出入国在留管理庁」の別途指定する日までに、モロッコの日本国大使館・総領事館に「定住者」の査証申請し査証が発給されることで、入国時に日本の空港で「永住者」として新たに入国するための手続きをとることが可能となるとされています。
なお、申請手続きは、2023年4月30日までとなっています。

詳しくはこちら

参照 : 外務省「新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について


※2023年4月29日現在の情報です。

その他注意したいこと

モロッコへの訪問を検討される場合は、

  • 日本からモロッコへの入国に関すること
  • モロッコから日本への入国に必要なこと
  • モロッコは直行便では日本から来られないため、経由地の状況(経由地で証明書が必要でないかなど)

についてもきちんと調べる必要があります。



参照:
新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について(外務省)
在モロッコ日本国大使館

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