[2024年モロッコではいつ?]ラマダン終了を祝うお祭り”イド・アル=フィトル”とは
モロッコ政府は、イード・アル・フィトルの三日月観察は4月9日に行われることを正式に発表。
2024年3月12日に始まった2024年度のモロッコのラマダン。4月9日に三日月が確認されれば、モロッコのイド・アル=フィトル(イード・アル=フィトルともいわれる)は4月10日に開始されます。
イド・アル=フィトルとは
イド・アル=フィトル (Eid al-Fitr)は「断食祭」を意味し、ラマダンの終わりを告げるお祭りです。
2019年に関しては、サウジアラビア、クウェート、カタール、そしてアラブ首長国連邦では6月4日に火曜日にイードが始まりました。
モロッコ、エジプト、シリア、ヨルダン、インドネシア、日本、マレーシア、タイ、パキスタンとオーストラリアなどでは、6月5日水曜日からの開始と発表されました。
2021年は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプトなど、多くのアラブ諸国で、5月13日、5月14日がイド・アル=フィトルとして発表されています。モロッコでは5月12日がラマダン最終日と発表され、5月13日がイド・アル=フィトルの始まりとなりました。
2022年度は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールと同じく、5月2日と発表されました。
2023年は、3月23日に始まったモロッコのラマダンは4月21日に三日月が確認され、4月22日がイド・アル=フィトルの始まりとなりました。
イド・アル=フィトルの決定方法
ラマダンの開始と同じく、新月が目視で確認されることによって決定されます。
天文学的な計算での決定は認められていません。
そのため、イスラム教徒はその日付を確認するためにイードの前夜まで待たなければなりません。
ひとくちに目視観測といっても、夜空を見上げて裸眼で観測できなければダメだという派閥と、天体望遠鏡による観測でも可であるという派閥がいるそうです。
新月が見えない場合、ラマダンは続行されます。
イードの始まりは、司法高等裁判所が新月の目撃を確認し、その後、テレビ、ラジオ局、そしてモスクで宣言され、人々の知るところとなります。
イド・アル=フィトルの祭典
イスラム教徒は入浴し自分自身を清め、新しい服を着ることによってイードの祈りの準備をします。
モスクにて集団礼拝が行われたのち、イードの祭典が始まります。
集団礼拝後、親戚や近所の人を訪ねたり、お菓子を受け取ったりしながら帰途につきます。
イードでは、ラマダンによる食物へ崇拝と禁欲の1ヵ月の完了を祝うことを奨励されるので、自発的な断食は許されません。
※2020年は、新型コロナウイルス感染防止のため、モスクや屋外ホールへ集まって祈るのではなく、各家庭で祈るようモロッコ最高科学評議会より通達がありました。2021年も引き続き、モスクとモスクの外の広場であるムサッラーの両方でのお祈りが禁止となりました。
また、ラマダン期間中、夜間外出禁止令が出ており、午後8時から午前6時までは外出禁止となりました。
イド・アル=フィトル が終わると普段の生活が戻ってきます。
参照:ALJAZEELA