フェズにユダヤ文化博物館の建設を開始
モハメド6世国王は、フェズのBatha museumの改装工事の見直しと、新しいユダヤ人文化博物館の建設をフェズにおいて開始しました。
これは2018年5月14日にモハメッド6世国王が、MAD 2.35 billionをかけて、ラバト、サレ、メクネス、テトゥアン、マラケシュ、エッサウィラなど、モロッコの城壁のある都市やメディナを修復するという決定を下したプロジェクトの一環です。
そのなかでも、フェズのBatha museumの改装工事の見直しと新しいユダヤ人文化博物館の建設かける予算はMAD 15.6 millionで、「Medina of Fez 2018-2023」と呼ばれる大規模なプロジェクトです。
そのうち、フェズ・ジディド地区に建設予定のユダヤ文化博物館はMAD 10 millionの予算を割り当てられています。
ユダヤ人コミュニティはローマ時代からモロッコにあり、レコンキスタの1492年のスペイン追放後には、2万人のユダヤ人がグラナダからモロッコに移住したとされています。1948年にイスラエルが国家になる前のピーク時には、モロッコのユダヤ人は20万人を超えました。
しかし現在、モロッコに暮らすユダヤ人はわずか2,000人となっています。
2019年4月には、モロッコに住むユダヤ人コミュニティの最高のラビとして、モロッコ生まれのChaim Pintoが任命されたとのニュースがありました。
エルサレムポストによれば、モロッコは「ユダヤ人のラビの権威」を認めた現代世界で最初のイスラム教徒の国となったそうです。
先日、火災にあったノートルダム大聖堂への経済的支援も、モロッコ国として行う意向を示したモハメド6世国王。
イスラム教国であるモロッコで、モロッコ人がどのように感じるのか、興味深いところです。