モロッコの物価と買い物でぼったくられない方法3
モロッコの物価
モロッコでは、肉、野菜、フルーツなどの生鮮食品は非常に安いですが、雑貨やケチャップなどの生活用品の多くはヨーロッパなどから輸入されているので決して安くありません。
また、観光地価格はヨーロッパ各国と比較すればそれはそれは安いですが、タイなどと比較すると、それほど安くありません。
激安な旅行をしたいなら、それほどモロッコは魅力的な場所ではないかもしれません。
さらに、日本人が観光地でお土産に買おうとするものが、ビーズぎっしりのバブーシュだったり、手の込んだ刺繍のラグだったり、刺繍が施された革製品だったりします。
これらは、モロッコでも決して安くありません。
しかし、日本で買おうと思ったら2倍から5倍くらいの価格となるでしょう。
つまりやはり、モロッコで買うモロッコ製品は安いのですが…。
とはいえ、「モロッコは物価がとても安い」と思って買い物に挑むと意外に安くなくてがっかりするかもしれません。
モロッコでぼったくられるのは当たり前?
物価がそれほど安くないことに加え、多くの観光客が頭を悩ませるのが、モロッコ人の”ふっかけ”です。
定価での買い物に慣れている日本人にとって、モロッコ人がふっかけてくる行為は、「こいつらぼったくるつもりだな…」と思わず感じてしまうに十分でしょう。
しかし、そもそもでいうと、アラブ人は
ボクはこれくらいで売れたら嬉しい。
あなたは、この商品の価値をどれくらいと捉える?
という駆け引きが大好きなのです。
駆け引きなしの買い物なんて、ちょっと考えられない。
お互い満足のいく売買をしようじゃないか!
という考えがモロッコ人の根底にあります。
それゆえ、罪悪感などなく、ぼったくるつもりはないといっても過言ではないかもしれません。
というわけで、せっかくですから、モロッコにきたらこの駆け引きを楽しんでください。
納得のいく価格で買うには
本来ならば、物の価値をきちんと見定めた上で駆け引きをして金額を決めたいところ。
しかし、定価に慣れている日本人には、なかなか物の価値を見極めるのは難しく、それよりもなるべく安く購入したい、というのが本音でしょう。
モロッコでは、なるべく安く買うには、じっくり時間をかけることが必要です。
やり方1 相場を知りましょう
例えば、同じような商品がいろいろな店で売っています。
最低三軒はお店を巡って値段を聞いてください。
そこでだいたいの相場がわかります。
同じ価格をどの店も言ってくるようなら、その価格が相場。
店によって価格が違うなら、最も安い店の価格が本当の価格に近いと思っていいでしょう。
もし、安い店のものより高い価格の店の商品の方が欲しい場合は、
「向こうの店では、いくらだった」
といえば、大抵の場合、そこまで下げてくれます(ただし、あくまでも、デザインや内容がほぼ同じ場合です)。
そこから、さらに値段交渉をしてみるのもおすすめです。
やり方2 言われた価格の半額くらいから交渉を始める
金額を言われたら、その半額の価格を提示してください。
そこから徐々に徐々に価格をあげていって相手が交渉に乗ってくるのを待ちましょう。
ただしこの場合大事なのは、”最高でも自分はいくらだったら買うか”を決めておくこと。
そこを決めておかないと、モロッコ人のペースにハマってしまうかもしれません。
やり方3 ネットでの価格を確認しておく
最近、モロッコを訪れた人からよく聞くのが「ネットで見たら、同じような商品がもっと安く売られていた!」という話。
”モロッコで購入する”という付加価値を感じる必要がなく、また、モロッコの物である必要もなくとにかく安いものを買いたいのであれば、デフレの日本でネットで安い商品を探した方が多くの場合、安い同じような商品が見つかるでしょう。
”モロッコで購入する”という付加価値も感じたいがネットで安いものを後から見つけるのはイヤだ!という方は、欲しい商品の価格をネットで予め調べておきましょう。
モロッコで買い物をする際には、”その価格以上だったら買わない”という強い意志で臨みましょう。
ちょっとでも隙きを見せると、モロッコ人がグイグイ商談を成立させるために迫ってきますよ!
ぼったくられたと思うと、旅路が一気につまらなくなってしまいます。
モロッコ人から買い物をする際の基本、ぜひ、知っておいてください!
ちなみにスーパーマーケットは定価です。
また、プチタクシーはメーター制ですので定額を言ってきたら、それは間違いなくぼったくろうとしておりますのでお気をつけて。