モロッコでお酒は飲める?買える場所と飲める場所
モロッコはイスラム教の国。
イスラム教では、お酒が禁止されていると聞いたことがあるのではないでしょうか。
では、モロッコでお酒は飲めるのでしょうか?また売られているのでしょうか?
イスラム教とお酒
コーランでは、お酒は推奨されていません。
推奨されていないだけで、実は禁止はしていないともとれるように書かれているようです(アラビア語なので実際のところはわたしには解読不能)。
「お酒は、少量ならば構わないが、たくさん飲むと正確な判断ができなくなる。また、”少しだけ”と思っても人間は弱いものだから、たくさん飲んでしまう。結果、判断を狂い悪い状況を生むので、飲まないのが望ましい」
というのがコーランの見解です。
このコーランの解釈は国によって異なります。
サウジアラビアなど厳しい戒律の国では、「人間は弱いもので、一度飲みはじめると止まらなくなるものだから、絶対に飲むべきではない」と考えます。
一方、モロッコは、「絶対、飲むべきではない」と考える人と、「ちょっとだったらいいよねー」という人と「人間弱いから飲み過ぎちゃってもしかたないよねー」という人が存在し、国としてもその状況を受け入れています。
モロッコでのお酒
モロッコはフランスの植民地だった過去があったり、モロッコ内にセウタというスペイン領があったりと、ヨーロッパと深い関係があります。
今でも多くのフランス人やスペイン人が住んでおり、かつヨーロッパからの観光客が多い国ですので、お酒の根絶はなかなか難しい状況です。
また、ローマ時代から作られていると言われるモロッコワインや、「カサブランカ」というビールもあります。
とはいえ、どこでも飲めるか?買えるか?というとそうではありません。
飲める場所
高級ホテルに付随しているレストランであれば、ほとんどの場合、「カサブランカ」ビール、モロッコワインを飲むことができます。
レストランで購入して外で飲む、ということはできません。持ち出しは禁止です。
また、マラケシュ、カサブランカ、ラバト、フェズなど、大きめの都市にはバーがあり、バーでお酒を飲むことができます。
ただし、バーは、ヨーロッパや日本ほどわかりやすくあるわけではないので、探すのはちょっと難しいかもしれません。
購入できる場所
マラケシュ、カサブランカ、ラバト、フェズ、タンジェ などの大都市には必ずといっていいほどあるフランス資本のスーパーマーケット・カルフールで売られています。
お酒売り場の入り口が食品などを売っている入り口とは別に設けられていることが多く、ちょっとわかりにくくなっています。
お酒売り場には、モロッコワインはもちろん、ビール、フランスワイン、スペインのカヴァ、ウィスキーなどさまざまなお酒が売られています。シャンパンのモエなども購入できます。
以前は、モロッコ国営のスーパーマーケットのマルジャンでも売られていましたが、「イスラム教国でお酒を売るとは何事だ!」という声が上がり、売られなくなりました。
お酒好き、ワイン好きな方は、ぜひモロッコワインを味わってみてください。
かなり手頃な価格で、飲みやすいワインですよ。
砂漠にモロッコワインを持っていって飲もう!と考えている方は、日本からワインオープナーを持ってくるのを忘れずに。
ワインは売っていても、ワインオープナーをモロッコで見つけるのがなかなかむずかしいです。