モロッコは危ない?モロッコの治安情報と気をつけたいこと8
モロッコは危険?
アフリカに位置するモロッコ。
日本から遠いアフリカの地に踏み入れるということもあり、治安についてよく質問をいただきます。
実際はモロッコに住んでいるとモロッコの人たちの親切に触れることが多々あり、あまり危険と感じることはありません。
また観光客のお話を聞くと、モロッコでは何も被害に合わなかったのに、スペインやパリに行った途端に被害にあった、というような声もよく聞きます。
それでもやはり、犯罪が全くないわけではありません。
多い犯罪
在モロッコ日本大使館に被害届けがあった邦人件数をみると、2016年度では1年間で10件でした。
被害届けがあったもののみですので、実際は、もっと多いのではないかと思います。
被害が多かった犯罪は
- 置き引き
- ひったくり
がほとんどを占め、その他に
- スキミングなどの窃盗
- 詐欺
がありました。
これらの多くは、マラケシュ、カサブランカ、ラバトなどの大都市で起きています。
気をつけたいこと
基本、ヨーロッパやアメリカを旅行する際と同じことにきちんと気をつけていれば大丈夫です。
貴重品は目立たせてもたない
- スマートフォンや財布をポケットにいれて歩かない
- ポシェットやカバンは横や後ろにせず、自分の前にして持つ
これらは、わたしが普段モロッコを歩いていても地元の人たちにとても注意されます。
観光客だけでなく、日常的にひったくりが横行しているのだと思います。
マラケシュなどで、歩いている際にバイクで強引にカバンを引っ張られてとられた、という話もよく聞きます。
歩きスマホはしない
ひったくりをしてください、というようなものです。
歩きスマホはやめましょう。
また、カメラを首からかけているのも危険です。
面倒かもしれませんが、きちんとしまってしっかり持ちましょう。
駅や電車では荷物から目を離さない
駅や電車内では荷物から目を離さないようにしましょう。
うっかりウトウトしてしまいそう、という時でも、貴重品はしっかり抱えておきましょう。
一見、親切なモロッコ人には気をつける
モロッコ人はとても人懐こく、本当に親切な人が多いです。
それゆえ、非常に見極めるのが難しいのですが、「案内してあげるよ」「家に遊びにおいでよ」というように接してきて、徐々に詐欺や窃盗、セクハラ行為をする悪い輩も残念ながら少なからずいます。
安易についていかないようにしましょう。
一人で人気のない道を歩かない
ナイフを突きつけられて金品を盗られた、という報告もあがっています。
人気のない道は少人数で歩かないようにしましょう。
夜は出歩かない
モロッコ人は、宵っ張りで、特に夏はこどもでさえも夜遅くまで遊んでいることがほとんどです。
そのため、意外に危険と感じることはあまりありません。
しかし、何かあった際、警察も在モロッコ日本大使館も開いていません。
夜は出歩かないようにしましょう。
クレジットカードを使う際は注意
クレジットカードで支払いをしたり、キャッシングをしたりした際に暗証番号を盗み見られてスキミング被害にあってしまう、ということもあります。
- クレジットカードを利用する際は、暗証番号を見られないよう細心の注意を払う
- クレジットカードのとり忘れに注意する
動物にむやみに触らない
2018年11月英国人男性がモロッコで猫に噛まれて狂犬病にかかり死亡した、というニュースが流れました。
日本では狂犬病壊滅に力をいれており、狂犬病は自分には関係のない病気と思いがちですが、日本、英国、オーストラリア、 ニュージーランドなどの一部の国以外では狂犬病は世界に広がっており、どこでも感染する可能性のある病気です。
モロッコの猫は非常に人懐こく可愛いのでつい触りたくなりますが、触らないようにしましょう。