道路を渡るのにコツがいる!モロッコの交通事情
モロッコの交通事故数
2017年9月末までにおけるモロッコの交通事故数は66,000件以上,死者数は2,643名だったとの発表がありました(2017年11月17日~19日付当地日刊紙オージュルディ・ル・マロック紙)。
一方、2016年の日本の交通事故数は499,201件、うち死亡事故に関連したものは3,790件,死者数は3,904名でした(公益財団邦人交通事故総合分析センター発表)。
モロッコの人口(約3,500万人)は日本の人口(約1.27億人)の3分の1以下であるにも関わらず、交通事故における死者数は日本が僅かに上回る程度です。
これは、モロッコの交通マナーの悪さに起因しているといっても過言ではありません。
モロッコ人の運転
モロッコ人の多くは非常に運転が乱暴です。
特徴的なのは
- 運転をしながら電話をしたり、ムービーを見たりする
- 車間が非常に狭い
- せっかちで信号が変わるとすぐに出発したがる
- ウインカーを出したまま消さない
- スピード違反をする
- 走行道路を無視する
などがあげられます。
また、相手の運転が気に入らないと文句を言うために並走することも度々です。
道路を渡り歩くときの注意
車社会のためか、モロッコには横断歩道や歩行者のための信号が数百メートル単位でしかありません。
そのため車がブンブン走っている道を大勢の人が渡り歩いている光景は通常です。
交通事故が多いのもうなずけます。
一応、日本と同じく「歩行者が優先」という交通ルールなのだそうですが、車が停まってくれることはほぼありません。
車が停まってくれるまで待っていると、ほぼ永遠に道を渡れません。
しかし、交通が激しいモロッコの道を日本人だけで渡り歩くのは非常に危険です。
なにせ、車はスピードも落としてくれない状況です。
渡るときは同じく道を渡ろうとしているモロッコ人に寄り添って渡りましょう。
彼らは慣れたもので、スイスイ渡ります。
でも交通事故が多いのは事実ですから細心の注意を払ってください。
運転をする際の注意
モロッコでレンタカーを借りて運転をする、などというときには、とにかく”焦らない”ことが大事です。
せっかちな人が多いモロッコでは気に入らないことがあると、とにかくすぐにクラクションを鳴らします。
信号が変わって「さあ出発しよう」では遅い。
信号が変わった途端に出発しないと、クラクションを鳴らされます。
激しく鳴らさられると焦ってしまいますが、彼らの挨拶程度に思いましょう。
スピード違反も多いですが、道路上にはスピードをチェックしている警察官も多いです。
モロッコ人の運転に挑発されてスピード違反にならないようにしましょう。
そのほか、
- 運転中の電話は禁止
- シートベルトは日本と同じく必須
- 後部座席の人も必須
- 幼児が助手席に乗ることは禁止
モロッコの車には気をつけてください。