事前のビザ申請なしで!ロシアへ行く方法
2018年10月10日、日本のパスポートが世界最強になったとのニュースがでました(英コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」発表)。
2018年7月時点ではシンガポールと並んで同立1位でしたが、10月にとうとう単独一位に。
ここでいう”世界最強”とは「事前にビザ申請をすることなく海外に行ける国数が最も多い」ことを意味します。
世界には日本が国と承認している国数は196カ国(国連加盟国数は193カ国)がありますが、そのうちの190カ国・地域に事前にビザ申請をすることなく行けることになりました。
しかし、そんな世界最強パスポートをもってしても行けない国がロシア…。
日本にいて日本でロシアのビザを取るのもかなり面倒なのに、それをモロッコでやるとなると気が遠くなります。
モロッコにいる限り、ロシアのあのピカピカを見ることは叶わないのか…。
しかし、サンクトペテルブルクだけに行くのであれば、事前のビザ申請なしでロシアに行けるのです!
条件はたったの5つ!
5つの条件を抑えれば、事前のビザ申請なしでロシアに行くことができます。
- ヘルシンキ(フィンランド)かストックホルム(スウェーデン)、またはタリン(エストニア)へ行くこと
- St. Peter Lineでチケットをとり、ツアーに申し込むこと
- 滞在はサンクトペテルブルクのみであること
- サンクトペテルブルク滞在は72時間以内であること
- サンクトペテルブルクでの宿泊ホテルを事前に予約しておくこと
これだけです!
詳細条件はこちら
チケットの取り方
1.St. Peter Lineのサイトへいく
2.出発地を選ぶ
出発地点でヘルシンキ(1)、またはストックホルム、タリンを選び(2)のビザフリーを選択します。
ヘルシンキ(フィンランド)、ストックホルム(スウェーデン)、タリン(エストニア)を選べますが、ヘルシンキからの便が最も多く選びやすいです。
4.日にちを選ぶ
船が出航していない日もあります。
モロッコからヘルシンキなどに行く日にちは船が出ている日に合わせて調整する必要があります。
ヘルシンキ~サンクトペテルブルク間は行きに約15時間、帰りに約13時間かかり、行き帰りとも船内で1泊することになります。
日にちを選択する際は滞在時間が72時間を決して超えないように注意してください。
サンクトペテルブルクは狭い町ながらもエルミタージュ美術館など見どころはたくさんあります。72時間を超えないようにした上で、できるだけ長時間滞在できる便を選ぶのがおすすめです。
5.船内の部屋を選ぶ
6.食事つきか否か選ぶ
つける必要がなければつけなくても問題ありません。
自分で買って持ち込んでもOKです。
当日、船内のレストランを利用することも可能です。
船内のレストランは安くはありませんが高すぎもしない感じです。
ユーロ諸国のレストランに入るのと同じくらいです。
現金の場合はユーロ払い。カードも使えます。
7.ツアーを選ぶ
観光ツアーを購入しなくても、サンクトペテルブルク港からサンクトペテルブルク市内の往復送迎バスの購入でも可です。
8.個人情報を入れる
9.ホテルを予約する
こちらのサイトで予約しない場合、出発港でのチェックインを拒否される可能性があります。
10.支払い
いざ、乗船!
ヘルシンキから行く場合を紹介します。
1.ヘルシンキのトラム7に乗って西ターミナル駅(Lainsiterminaali)まで行きます。
ターミナル1と2がありますが、中央駅からだと手前のターミナル1でおります。
大きな小便小僧が目印です。
2.チケットを受け取る
チェックインは出航の3時間前からです。
西ターミナル駅のチェックインカウンターで
- St. Peter Lineサイトでとったチケットのプリントアウト(プリントアウト必須)
- ホテルの予約確認書(プリントアウト必須)
- パスポート
を出すと
- 行きのビザにあたるカード
- 帰りのビザにあたるカード
- 乗船のためのカード(これが、往復の乗船チケット、部屋の鍵をかねます)
をくれます。
これらはなくさないように大切に保管しましょう。
3.船に乗る
Wifiは待合室では無料で使えますが、船内は有料です。
Wifiを無料で使いたい場合は、ギリギリまで待合室にいた方がいいでしょう。
船内の様子
船内はかなり広く、一瞬、船の中にいることを忘れてしまいそうです。
レストランの他、バーやカジノなどもあります。
キッズルームもあり、おもちゃやジム、お絵かき用の道具などが揃えられています。
部屋にはシャワー、トイレ、タオルもついています。
シャワーはしっかりお湯も出ます。
出国審査
船を下りると出国審査です。
一人一人のチェックに時間がかかります。
ここでサンクトペテルブク入国許可証みたいなものを発行してくれます。
帰るまで決して失くさないように。
港から市内へ
港からサンクトペテルブルクの市内中心部、聖イサク広場までのシャトルバスサービスは約30分ごとに運行しています。
出国審査を受けて外に出ると、バス(バスといっても小さなバンです)が待っています。わからなければ、そのあたりにいる人に聞けば教えてくれます。
市内へはシャトルバスで30分から1時間ほど。
道が混雑していると時間がかかります。
1番目の港を出発し、2番目のSokos Vasilievsky、3番目のSokos Palace Bridgeを周って4番目の聖イサク広場に到着します。
聖イサク広場が終点です。
市内から港へ
帰りの送迎バスも同じ順路を辿ります。
聖イサク広場に行くとバスが待っています。
出国審査でかなり並ぶ場合もあるので、市内からバスの移動時間、出国審査の時間を多めにとって、乗船に送れないように注意が必要です。
滞在72時間を超えると罰金を取られ、5年間のロシア入国禁止となります。
港にはお土産屋、出国審査後は小さいですが免税店もあります。
なかなか2泊3日では見切れないサンクトペテルブルクですが、ハードルの高いロシアへビザフリーで行けるのはかなり魅力的ではないでしょうか。
※2018年10月現在の情報です。