[新型コロナウイルス]モロッコ衛生緊急事態2度目の緩和措置発表―封鎖解除の地域拡大など[UPDATE]
7月10日まで衛生緊急事態(ロックダウン)が延長されているモロッコですが、6月24日の午前0時より、封鎖を解除する地域を拡大することを発表しました。
封鎖解除エリアに追加される地域
6月10日に7月10日まで衛生緊急事態が延長されることが発表されたと同時に、6月10日18時よりゾーン1に指定された地域は自由に移動が可能となる緩和措置がとられました。
今回、2度目の緩和措置がとられることになり、ゾーン1に
- カサブランカ
- エルハジェブ
- フェズ
- ベラシッド
- エルジャディーダ
- ベン・スリマン
- メディウナ
- ノウアセウル
- モハメディア
- ラバト
- スキラテマラ
の地域が追加されることになりました。
引き続き
- マラケシュ
- ケニトラ
- タンジェ
- アシラ
- ララッシュ
はゾーン2に指定され、家を出る際に許可証を必要とし行動を制限されます。
6月10日からゾーン1に指定されている地域
- オリエンタル地方
- ベニ・メラル=ヘニフラ地方
- ドラア=タフィラルト地方
- スス=マサ地方
- ゲルミン=オウィド・ノウン地方
- ラユーン=サキア・エル・ハムラ地方
- ダフラ=オウィド・エッ=ダハブ地方
- メディック・フニデク
- テトゥアン
- ファ=アンジャ
- アルホセイマ
- シェフシャウエン
- ウェザーン
- メクネス
- イフラン
- ムーレイヤコブ
- Sef Boulemane
- タウナート
- タザ
- ヘミセト
- シディ・カセム
- シディ・スリマネ
- セタット
- シディ・ベノール
- シーシャワ
- アル・ホウズ
- Kelâades S’raghna
- エッサウィラ
- ラムナ
- サフィ→7/5よりゾーン2指定に変更中。魚加工工場でのクラスターのため。
- ユスーフィア
6月25日移行の緩和措置
全国レベルで実施される経済活動の緩和措置
- カフェ及びレストランの収容人数の50%を超えない範囲での店内営業の許可
- ショッピングセンター、ショッピングモール及びアーケード街において、収容人数の50%を超えない範囲での営業の再開
- スポーツ施設,公共浴場等のレジャー・娯楽施設の収容人数の50%を超えない範囲での営業の再開
- 視聴覚作品・映画制作関連活動の再開
- 自動車又は鉄道による都市間の公共交通機関の乗車定員の50%を超えない範囲での運行の再開
- 国内航空便の搭乗定員の50%を超えない範囲での運航の再開
ゾーン1における緩和措置
- ゾーン1に区分される地域圏間相互の移動の許可(ただし,身分証明書の携行が条件)
- 他の利用者との距離確保を義務としつつ海水浴場の開放
- 屋外にある地域の運動場の再開
- 観光施設の営業及び国内旅行の再開(ただし,観光施設の営業は宿泊収容人数の50%を超えないことが条件)
ゾーン2における緩和措置
- 特別移動許可証を携行しなくても府県内の移動を許可
- やむをえない事情に関して会社等からの職務命令又は地方当局の発行する特別移動許可証を携行すれば,府県外への移動が可能
- 店舗の20時以降の営業の解禁
- 理髪店・美容院,エステサロンの収容人数の50%を超えない範囲での営業の再開
- 屋外公共空間(公園,庭園等)の開放
- 屋外での個人スポーツ(散歩,自転車等)の再開
禁止される活動
引き続き、ゾーン1、ゾーン2のいずれにおいても下記の活動は禁止されています。
- 集会
- 結婚披露宴
- 葬式
- 映画館や劇場、博物館、公共プールなど
またゾーン1でも、公衆でのフェイスマスクの着用、社会的距離の保持、COVID-19の拡散を防止するための衛生対策を遵守する必要があります。
ここのところ1日の感染確認者が50人〜100人の間でしたが、6月19日には539人の感染確認者がでました。これはケニトラ州にある、ララミムナ町のイチゴ農場の包装向上で集団感染が確認されたためとされています。
今後、モロッコは、10日ごとに緩和を進めるか否か判断をしていくと言われており、6月30日にはパンデミックの影響が最も少ない地域間の鉄道と航空交通の再開が予定されているとのこと。最終的には、8月末に全面解除を目指していると一部報道機関にて報道されています。
なお、政府による明確な説明があるまで、今回発表されたゾーン1追加エリアが変更される可能性があるとのことです。
※6/21UPDATE : 公式発表があったため、緩和措置などを追記・更新しました。