[モロッコ地震]現地状況と寄付先[Update]

11/09/2023Topics

モロッコ中部で現地時間2023年9月8日午後11時11分(米地質調査所)に強い地震がありました。

9月8の地震概要

強さはマグニチュード6.8。マラケシュの南西約71キロにあるアトラス山脈の山中が震源地で、深さは26.3キロとのことです。2023年9月9日時点で、マラケシュ市内と周辺で確認された死者は2,000人以上、重傷者は1,400人以上との報告があがっています。

内務省によると、マラケシュの南隣、山岳地帯が広がるアルハウズ州の死者数が最も多く、続いてタルーダント州での死者が多く確認されているとのこと。また、マラケシュでもモスクの崩壊や一部の建物にヒビが入るなどの事態が起こっています。
約350キロ離れた首都ラバトやカサブランカやアガディールなどでも揺れが感じられ、アガディール、マラケシュ、カサブランカなどでも死者が確認されています。
モロッコ北部のフェズでは、揺れは感じられたもものの、大きな被害は今のところ出ていません。

今回、被害が大きくなってしまった山岳地帯では建物の崩壊による死者が多いと伝えられており、それゆえ、救助活動も困難を極めているようです。

[2023年9月13日追記]

[2023年9月18日追記]

住民の保護が完了し、救助隊は帰還したとのこと。
とはいえ、まだテントで暮らす人は多く、物資の調達は未だ必要な状況です。

モロッコでの地震

モロッコで大きな地震は日本のように頻繁には観測されないものの、アルホセイマやアガディールではマグニチュード4.5前後の地震が数年に1度の割合で起こっいます。
2004年にはアルホセイマ市近郊を震源にマグニチュード6.4の地震が発生し600人以上が死亡。近代では、1960年に西部の都市アガディール近郊で発生したマグニチュード5.8の地震が最大と伝えられていました。この地震では少なくとも1万2,000人以上が死亡したと伝えられています。

モロッコ緊急支援

現時点で、モロッコ地震への募金を行っている場所です。
今後、他にも確認出来次第追記しようと思います。

Yahoo!モロッコ地震 緊急支援募金

https://donation.yahoo.co.jp/promo/20230908.html?cpt_n=emg_Morocco_20230912&cpt_s=yj_don&cpt_m=carousel&cpt_c=Morocco_20230912_yj_don_carousel_&fbclid=IwAR1-dTrvGdic4oyBbeESWSfUvmU6LXN5XqDpI2XOU1TF6UD2SGAhyzRcPPE

認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

https://donation.yahoo.co.jp/detail/925067

日本赤十字社

https://www.jrc.or.jp/

Bank Al-Maghrib

現地の状況は?観光はできる?

モロッコへ向かってもよいのか不安になられているモロッコ旅行を考えられている方も多いと思います。

現時点で前述の通り被害の多くはマラケシュの南隣の山間部です。
フェズ、ラバト、カサブランカ、シェフシャウエンなどでは街は通常稼働しています。
今回の地震で最も観光客が影響を受けそうなマラケシュ中心部でも、交通機関などのインフラは通常通り動いています。

通常に近いサービスを期待できる可能な状況ではありますが、まだまだ山間部では地震に関して非常にナイーブになっていたり、家には戻らず生活しているモロッコ人もいる状況です。
訪れる際は、モロッコ人へ配慮をしていただければ幸いです。
またサービスを急に停止せざるを得なくなったり、まだまだ普段どおりにサービスを提供できる状況ではない場合も多々あるでしょう。
特にマラケシュの宿泊予定ホテルや訪問予定の観光地については、訪問前に稼働状況を確認しておくことをおすすめします。

続いていた余震も9月30日時点ではほとんどない状況となっていますが、建物の一部が崩壊している場所も未だある状況です。安全に関しては自身で責任をもっての行動をお願いします。

とはいえ、9月19日時点ですでに、マラケシュの観光地もほぼ通常通り稼働しています。
観光に訪れるのもモロッコ支援のひとつです!
ぜひ、モロッコへ訪れていただければと思います。

※2023年9月30日更新

11/09/2023Topics

Posted by aboutmorocco