猫の狂犬病に注意!モロッコで死亡事故発生

14/11/2018Topics

※写真はイメージです。本文の内容とは一切関係ありません。

預言者ムハンマドに愛されたと伝わっていることから、モロッコの人たちは猫を非常にかわいがるため、モロッコには人懐こい猫がたくさんいます。

しかし、残念な事故がモロッコで発生してしまいました。

 

モロッコ滞在のイギリス人男性が死亡

2018年11月12日、英国公衆衛生庁(PHE)は、訪問先のモロッコで猫に咬まれた英国人男性が狂犬病に感染して死亡したと発表しました。

今回、死亡が確認されたイギリス人男性は2~3週間前にモロッコで猫に咬まれたそうですが、狂犬病の迅速な処置を施さなかったそうです。

 

狂犬病とは

狂犬病は犬だけがかかる病と思われがちですが、犬だけでなく猫、コウモリもかかる病気だそうです。
人は、狂犬病にかかっている犬、猫、コウモリに噛まれたりひっかかれたりした場合に狂犬病に感染する可能性があります。

人の場合、狂犬病の潜伏期間は早くて2週間、一般的に1ヶ月から3ヶ月ヶ月だそうですが、最長7年後に発症した事例もあるそうです。治療法はなく、発症した場合はほぼ100%死に至るそうです。

狂犬病の初発症状 : 発熱、頻繁な創傷部位の痛み、説明のつかない異常なヒリヒリやチクチクする痛み、灼熱感(錯感覚)。ウイルスが中枢神経系に広がるにつれ、脳と脊髄に、進行性で致命的な炎症が起こる。

<2つの病型>
狂躁型の狂犬病 : 活動性の亢進、易興奮性、恐水症状、恐風症状。数日後に心肺停止によって死亡。
麻痺型の狂犬病 : 人が狂犬病にかかった場合、全体の約30%がこの病型を発症。通常、長い経過をたどる。咬傷または擦過傷部位から、徐々に筋肉に麻痺を生じる。昏睡が徐々に進行し死に至る。

 

狂犬病は日本、英国、オーストラリア、 ニュージーランドなどの一部の国を除いて全世界に分布しており、ほとんどの国で感染する可能性があります。
毎年、数万人が狂犬病により死亡しており、狂犬病が疑われる動物に咬まれた人の40%は15歳未満のこどもだそうです。

お子さん連れで旅行される際は、むやみに動物に触らせないようにしてください。

 

もし噛まれたら…

1.すぐに十分に石けんを使って水洗いをする(傷口を口で吸い出したりしない)
2.その後、すぐに医療機関で傷口を治療し、ワクチン接種する
※発病前であればワクチンの接種は効果があると考えられていますので必ず接種すること
※事前に狂犬病の予防接種を受けている場合でも、狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれた場合は治療を目的としたワクチン追加接種が必要となるので、必ず医療機関で受診すること
3.現地医療機関での受診の有無にかかわらず、帰国時に検疫所(健康相談室)に相談

モロッコでワクチンを受けられる場所

病院ではなく保健所になります。
保健所がある場所については、在モロッコ日本大使館のサイトを参照ください。

 

モロッコには野良犬なのか飼い犬なのか判別し難い犬が道で寝ていたり歩いていたりしますが、かなり大きい犬がほとんどで、犬には噛まれるかもしれない恐れがあるため、犬好きだったとしてもそこらにいる犬にはなかなか手を出す人はいないかと思います。

しかし、猫にはついつい触ってしまう場合もあるかと思います。
ひっかかれたり噛まれたとしても、ちょっとの痛みを我慢すれば…、と思いがちです。

念には念を。
モロッコだけでなく海外で、もしひっかかれたり噛まれたら、すぐに医療期間で治療を受けてください。

※2018年11月時点の情報です。

参考:外務省海外安全ホームページ

 

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