最低限知っておきたい!モロッコでのチップ
定価に慣れていて、最近では状況によっては心付けを渡すと罪に問われる可能性も出てきてしまう日本人にとっては、チップはちょっと受け入れがたい文化のひとつかもしれません。
しかし、モロッコにはチップの習慣が根強くあります。
観光客でなくても、モロッコ人がカフェなどでサービスを受けた場合も渡します。
モロッコのサービス業や観光業で働いている人々にとっては、チップが彼らの暮らしを支えているといっても過言ではないでしょう。
いくら払えばいい?
カフェや大衆レストラン : おつり〜DH10
高級レストラン : 支払いの10%
※サービス料込の場合は支払う必要なし。ただし、サービス料込であっても音楽などのサービスがある場合は演者にチップを渡します。DH50〜
トイレ : DH1〜
ホテルまでの荷物運び : DH10 (距離がある場合はさらに追加)
ホテルでのベッドメイキング : DH10(1泊1名)
ホテルの荷物を運んでくれたポーター : DH5(荷物1個)
ツアーガイド : DH100〜DH200 (1日の場合)
プライベートツアーのドライバー : DH100〜DH200 (1日あたり)
ラクダ引き : DH10〜DH20
本来は、感謝の気持ちを表すためのチップ。
ここに記載した価格はあくまでも参考としてください。上乗せすれば、もちろん非常に喜ばれます。
また、あまりにサービスが悪い場合は支払う必要はないでしょう。
チップの渡し方
レストラン
[現金の場合]
- 支払い分と一緒に置いておく
- 支払った後にチップ分のみテーブルに置いておく
- ウェイターに直接渡す
のいずれかになります。
[クレジットカードの場合]
- クレジットカードで支払った後にチップ分のみテーブルに置いておく
- スタッフに直接わたす
のいずれかになります。
トイレ : トイレ入り口にいる人に直接渡すか、トイレ入り口に置いてある小皿に入れましょう。
ホテルまでの荷物運び : 直接渡します。
ホテルでの枕銭 : 枕元に置いておきましょう。またはハウスキーピングの方に直接渡すと良いでしょう。
ホテルの荷物を運んでくれたポーター : 直接渡します。
ツアーガイド : ツアー後に直接渡します。
プライベートツアーのドライバー : ツアー後に直接渡します。
ラクダ引き : ラクダから降りた後に渡します。
モロッコ人にとっての日本人
チップ文化が通常のヨーロッパの人々やアメリカ人の観光客も多いモロッコ。
その中で日本人観光客は”チップをくれない国民”として有名です。
また、”くれたとしても金額が非常に少ない国民”とも思われています。
本来10%ほどのチップが必要なレストランで1万円ほどの食事をしたにも関わらず、DH20(約240円ほど)しかチップを払わないなんてことも日本人には普通にあります。
モロッコにいると、DH100あれば結構遠くまでバスや電車に乗れたりするので、DH100のチップなんて高い!と思ってしまう人も多くいるでしょう。
ただ、もしここがハワイだったら…。
きっと日本人の多くはチップを必ず払うはずです。
そして、チップをスマートに払えない自身をちょっと恥ずかしく思うかもしれません。
自戒を込めていえば、モロッコにいるとそんなスマートさを忘れがち…。
世界各国、どこの国でもスマートな日本人を目指したいものです!