[モロッコ]ラマダン中の時間はGMTに変更決定!3つの要注意事項

18/04/2019基本情報

日本をはじめ世界の多くの国は、GMT(グリニッジ標準時)を基準にして時間を決めています。
GMTとはGreenwich Mean Timeの略で、イギリスのロンドン郊外にあるグリニッジ天文台・グリニッジ子午線(経度0度)における平均太陽時を指します。

日本は通年GMTを適用しています。
ヨーロッパなどでは、サマータイムのときのみGMTプラス1時間となるのですが、モロッコも2018年10月まではそうでした。
2018年10月、サマータイムの終了2日前に、突然、モロッコは、通年サマータイムを適用することを発表しました。
つまり、GMTプラス1時間を通年の標準時間としたのです。

そのため現在、日本との時差は通年8時間となっています。

しかしこのたび、ラマダン(断食月)のみ、GMTプラス1時間という新しい標準時からGMTに戻す決定が発表されました。
この時期、日本との時差は9時間となります。

2024年の標準時間変更は、3月10日(日)午前3時から開始されます。
終了は4月14日(日)午前2時となり、終了後はGMTプラス1時間の標準時に戻ります。

3大要注意事項

電車・飛行機の時間に注意!

時間に関して2パターンが考えられますのでご注意ください。

電車や飛行機の出発時間が、GMTプラス1時間のママで運航される場合

たとえば、GMTプラス1時間のときに、14時発の電車や飛行機のチケットを予約したとします。
ラマダンで標準時が変更されたモロッコ時間上は13時となります。

航空会社から、1時間前倒される連絡がきた場合は、モロッコ時間は変更されたものの、本来の飛行機の出発時刻は変更されていないことになります。
1時間前倒される連絡がくる場合はいいですが、特に連絡がこない場合もあります。
この場合、時計をモロッコ時間に変更していたとしても14時を目指した場合、すでに飛行機や電車が出発してしまっていて乗り遅れてしまう、ということになります。
実際、前回のサマータイム通年適用の際は乗り遅れた方がいました。

電車や飛行機の出発時間が、GMTに変更されて運航される場合

モロッコの標準時間変更のため、電車や飛行機の時間もGMTプラス1時間からGMT時間に変更される場合です。

たとえば、GMTプラス1時間のときに、14時発の電車や飛行機のチケットを予約したとします。
この場合、飛行機の出発時間が14時のママだったとしたら、航空会社がモロッコ標準時間にあわせ、1時間フライトスケジュールを遅らせていることになります。
モロッコ時間での時計の設定変更をしていない場合は、時計は、1時間後の時間をさしていることになります。

いずれにせよ、念のため、ラマダン中のモロッコでは、予約時点での1時間前倒された時間での行動をおすすめします。

スマートフォンの時計に注意!

通年サマータイムが適用されることが発表された際、急な変更だったためか、はたまたGMT(グリニッジ標準時)を使用しなくなったためか、サマータイム終了予定だった日に、本来、夏時間のママの時間を示すべきスマートフォンの時計が、当初の予定通り冬時間に切り替わってしまいました(自動設定の場合)。

今回も、スマートフォンの時計が、正常に切り替わらない場合があると予想されます。

モロッコにいる間だけでも、

  • スマートフォンの時間帯設定を自動ではなく手動に変更する
  • スマートフォンの時計はあてにせず、腕時計などの時計で動く

などの対策をしてください。

なお、スマートフォンの時間が正しいモロッコ時間を表示しているかどうかを知るためには、日本との時差を確認してみてください。時差が9時間になっていれば、正しい時間を表示していることになります。

日の出・日没時間に注意!

砂漠ツアーに行く場合、砂漠での日の出鑑賞、サンセット鑑賞は、旅のハイライトです。
しかし、確認しているサイトやアプリによっては、日の出時間や日没時間が、GMTプラス1時間のママの場合があります。1時間ずれていて見逃してしまった…、ということがないように注意してください。

ラマダン中のみ、GMT(グリニッジ標準時)を適用するというなかなかややこしい状況となりますが、お気をつけください。
また、GMT適用終了4月14日(日)午前2時以降は、交通機関の時間、スマートフォンの時間に再度、お気をつけください。

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