買い換えるべき?MacBook 12からM1 Mac乗り換えレビュー
2020年11月20日に発売された「M1」チップ搭載のMacBook Air(以下「M1 Mac」)。
約10万円という価格にもかかわらず、その性能の高さでApple信者ならずとも多くの人に絶賛されている、言わずとしれたノートPCです。
2019年にMacBook Air(2015年モデル)からMacBook12インチ(2017年モデル)に買い替えて使っていましたが、熱を持ちやすく、特にモロッコの夏の熱さの中、使用していると、すぐに熱を持ち出し動作がカクカクして仕事にならない、という状況が起こっていました。
そのため、熱くなりにくいという評判のM1 Macが気になってしかたがありませんでした。
しかし、MacBook12の魅力は、なんと言ってもその重さと大きさ。
重さは1Kgを切ってしまうのです!
[MacBook12インチ]
重量:0.92 kg
幅:28.05 cm
奥行き:19.65 cm
高さ:0.35〜1.31 cm
新型コロナウイルスがこれほどまで流行するまでは、国内、海外問わず、いろいろと移動することが多かったので、MacBook12の重さ&大きさは愛すべきものであり、絶対善でした。
性能は問題なくても気になるのがその重量と大きさのM1 Mac。
MacBook12の重量と大きさの魅力を捨ててもM1 Macを購入すべきか否か…。
散々迷って、M1 Macを購入しました。
MacBook12からM1 Macに買い替えるべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
今回購入したモデル
購入モデル
[13インチ MacBook Air]
- 8コアCPUと7コアGPUを搭載したApple M1チップ
- 256GBストレージ
- 8GBユニファイドメモリ
- 2020年11月発売
- 115,280円(税込)
使っていたモデル
[12インチMacBook]
- 1.2GHzデュアルコアIntel Core m3
- 256GBストレージ
- 8GBユニファイドメモリ
- 2017年6月発売
- 132,880円(税込)
今回、M1 Macを購入を決めてから散々迷ったのが、8GBメモリにするか16GBメモリにするかでした。
カクカクしてしまうのは8GBメモリでは不足しているからという可能性も否めなかったためです。
散々、迷った末、いろいろな方のYoutubeなども参考にさせていただき、8GBメモリにしました。
重量・大きさの違い
[13インチ MacBook Air]
重量:0.92 kg
幅:28.05 cm
奥行き:19.65 cm
高さ:0.35〜1.31 cm
[MacBook12インチ]
重量:1.29 kg
幅:30.41 cm
奥行き:21.24 cm
高さ:0.41~1.61 cm
重さが370gも重く!
大きさも重ねるとこれくらいの違いがあります。
重さは、MacBook12であれば今まで片手でサッと持てていたのですが、M1 Macだと片手で持つにはちょっと力をいれるようになり、若干手首に負担を感じるので安定を求めて両手で運ぶことが多くなりました。
このあたりのお手軽さはやはりMacBook12ならでは、ということになります。
一方、M1 Macは画面が広くなったので、MacBook12の際いろいろと立ち上げると見にくくなっていたデスクトップがだいぶ見やすくなりました。
フォルダ数にすると、フォルダ2つ分MacBook12よりたて画面が広くなりました。
熱くなる?動作はカクカクしない?
作業時間
通常、約4時間ほど使用した後、連続9時間ほど使用します。
メインPCとしてMacBookを利用しています。
通常同時に立ち上げているアプリ
- Chorome(Googleアカウント2〜3種) 画面数10〜30
- Slack
- Discord
- ミュージック
- メーラー
- Word
- Excel
- テキストエディット
- フォルダ5〜10
MacBook12の際は、これだけ立ち上げていると、数時間でマシンが「熱っ!」となるほど熱くなりました。
外気温が高い日は家でエアコンを付けていても、2〜3時間でかなり熱くなり、Choromeの動作が遅くなり作業に支障が出始めました。
モロッコの熱さの中だとほぼChoromeはまともに動作しないという状況です。
一方、M1 Macはこれだけ立ち上げて、通常の作業時間を終えても、「熱っ!」となることはありません。
とはいえ、熱くならないわけではありません。PCの底が「熱くなったな…」という感じです。
Choromeの動作も遅くなることはありません。まだ、モロッコの外気温43度という中、使用してみていないので、そこでの動きは試してみた後、追記したいと思います(ちなみに外気温43度の外で利用するわけではなく、外気温43度の家の中で使用するという意味です。あしからず…。ただ、暑すぎてエアコンの室外機が正常に作動しないことが多く、扇風機で過ごすことが通常なので、家の中でもかなり暑いです)。
モロッコの外気温43度という中で使用してみましたが、部屋の中がとても暑くても(エアコンでなく扇風機を稼働)、まったくカクカクすることなく、PCもそれほど熱くなることなく利用できています。
これは最高!
バッテリーの持ち
M1 Macで絶賛されていることのひとつにバッテリー持ちの良さがあげられます。
通常は、Macを100%充電した後、約4時間ほど使用し、再度、100%充電し約連続9時間ほど使用します。MacBook12を使用してこの作業をしていた頃は、後半の9時間ではだいたい6時間ほど使用した頃、残り10%をきりはじめチャージしないとPCが落ちると脅されはじめました。
M1 Macは、100%充電した後、約4時間ほど使用し、再度100%充電し約連続9時間ほど使用した場合、後の9時間作業でチャージする必要がなくなりました(時々、8時間ほど使用した時点で10%をきりはじめる場合もあり。これは使用アプリ数やアプリの使用頻度によって変わってくるところだと思います)。
M1 Macにしてからバッテリーを気にすることがとても少なくなりました。
キーボード
MacBook12はバタフライキーボードを搭載。
MacBookの薄さに一役買ってくれたものの、ゴミが入りやすく不具合が出やすい、故障しやすいということで不評でした。
自分のMacBook12もしばしばシフトキーの反応が悪くなり、頻繁にエアダスターで掃除しなければなりませんでした。
また、パタパタする打刻感が好きではないという意見も多く聞かれました。
個人的には、バタフライキーボードの打刻感は好きです。
対してM1 Mac。
シザー構造のMagic Keyboadが搭載されています。
MacBook Air(2015年モデル)の打刻感を若干軽くした感じでしょうか。
バタフライキーボードよりも押す感じがあるので、強いてMacBook12と比較すると「押す」という動作がひとつ増えた感じがしました。
ただ、あくまでも「強いていうと」程度で、キーボードの打刻感はどちらがよいというより、かなり好みに寄ってくると思います。
不具合が出にくい(はず)という点では、Magic Keyboadに軍配が上がるでしょう。
メモリは8GBで問題なかったか?
これからムービー作成などにも挑戦しようかと考えているのでメモリは多い方が良いということも踏まえ、16GBにしようか8GBにしようかかなり迷いました。
これは、M1 Macを購入する多くの人が迷う点のようです。
最初は16GBで心を決めていたのですが、16GBだとAppleで注文して2週間ほどメモリ増設のために待たなければいけないのです。
買おうと決めたら、すぐに使いたくなってしまい、8GBで問題ないものなのかいろいろとみなさんのレビューなどを参考にさせていただきました。
結果、16GBがおすすめなのは、
- 2年ほどで買い替えることなく長く使おうと思っている人
- 映像編集を毎日やる人
という感じでした。
PhotoshopやFinal Cut Proを毎日のように利用する場合は16GB、テキストベースの作業が多い人は8GBで全く問題ないとおっしゃっている方が多かったので、「もしかしたらFinal Cut Proを毎日使うようになるかもしれない…」と思いつつも、今回は、すぐに手にいれたいという衝動に負け8GBにしました。
「Intel Macの8GBとM1 Macの8GBは全く別のもの。同じものだと思うな。」という意見が多く見られたのですが、同じアプリを立ち上げアクティビティモニタで「使用済みメモリ」を確認してみたところ、Intel MacでもM1 Macでも同じくらい使われていました。
ただし、スワップ使用領域、圧縮量にかなりの違いが。
Macでは、システム内で最も効率的にメモリを利用するようになっているようですが(8GBあれば、めいいっぱい利用してPCを最適化して稼働させる)、ここらあたりでIntel MacとM1 Macでシステム稼働方法が異なり、PCの動作に影響しているのかもしれません(すいません。詳しくないので憶測です)。
買い換えるべきか?
ほぼ家の中で移動するだけという状況と作業量で考えると
- 画面が広くなる
- バッテリー持ちがいい
- 熱くならずサクサク動く
点でM1 Macに買い換えてよかったと思います。
プラスして、毎回パスワードを入れることなしにTouch IDで起動できるのも地味に便利です。
(ちなみにMacBook12をサブマシンとして移動用に利用するというのもありなのですが、個人的に同じパソコンを使い続けたいので、MacBook12は子ども用兼万が一M1 Macが壊れたときの保険として利用します。)
一方で、現在MacBook12をサブマシンとして使用されていたり、PCを利用するのはブログを書くだけ、ちょっとした調べものをしたり買い物をしたりするだけという方であればMacBook12のママ利用されることをおすすめします。
やはり個人的に、あの軽さと大きさは神だと思います!