観光だけではわからない!? モロッコ人の性格 12の特徴

基本情報

モロッコに住んで暮らしていると、モロッコ人に対して旅行していたときと全く異なる印象を抱きます。
観光地にいるモロッコ人は当然のことながら観光客慣れしていて、また、そこら辺でプラプラしているだけのように見えるモロッコ人もかなりビジネスモードなのだな、と住んでから知ることになりました。

観光地にいるモロッコ人だけを見ると、「ちょっとモロッコ人は苦手」という人が多いのもうなずけます。
私も実際にそうでした。
なんだかしつこくて、なんでもお金目当てな感じがしてしまう…。

でも住んでみると、モロッコ人の優しさに日々触れることになりました。
実際に住んで感じるモロッコ人の性格について、まとめてみました。

おおざっぱに親切

モロッコ人は本当に親切です。

モロッコは日本のように便利ではなく、不便なことがたくさんあります。

たとえば、雨が降るとすぐに道が水で溢れてしまったり…。
水が溢れて道路を渡れずに困っていると、必ず誰かが助けてくれます。
手を差し伸べてくれたり、車で道の対岸まで運んでくれたり。

まさに、不便を助け合いで克服しているといっても過言ではありません。
助けるのが当たり前!という感じで、本当に自然に助けてくれます。
お礼を言うスキもないほど、助けたあとはさっさと去っていきます。

ただし、ちょっとおおざっぱ。
水が溢れた道をスカートの裾が濡れないようにそーっと歩いていたとしても、ガシガシ腕を引っ張って一緒に歩いてくれたりします。

相手がどうしたいか、を考える前に、「まずは助けなきゃ!」という気持ちが行動に出てしまっている感じです。

 

明るい

モロッコに到着した途端、多くの人が、モロッコ人のなれなれしいくらいの明るさに、ちょっと後ずさるかもしれません。

けれどこの明るさに慣れてしまうと、フランスやイギリスに行ってフランス人やイギリス人に接したとき、彼らのビジネスライクな対応にちょっと寂しさを感じる人も多いでしょう。

 

おしゃべり大好き

モロッコ人は人が大好きで、おしゃべりが大好き。
おしゃべりが彼らの1番の娯楽といってもいいでしょう。
男性はカフェで男同士で永遠とお話しているし、女性はそれぞれのお友だちの家に集まってお茶をしながらおしゃべり。
それゆえか、モロッコには至るところにカフェがあり、家にはお客さんが集まって座れるサロンがあります。

 

”自分”をもっている

モロッコ人と接していると、彼らは「個」だなと非常に感じます。
語弊を恐れずに言えば、
「人がなんと言おうと関係ない。自分が正しい思えばそれで良い。」
という強い意思を感じます。

人がああ言ったから、人にこんな風に見られるから、という人の目を気にした理由で自分が良いと思ったことを止めることはありません。

 

見栄っぱり

自分がやりたいことに対して人の目を気にしないモロッコ人ではありますが、見栄っぱりではあるので、人に褒められたりうらやましがられるのは大好きです。

 

頑固

自分を持っていることの裏返しでもありますが、「こうだ」と言いだしたら我を通します。

と思うと、びっくりくらい素直だったりします。
納得すると、あっという間に今までの意見を翻したりします。

 

いつまでも気にしない

わたし自身は、とても人の目を気にしてしまう人間です。
「ああ言ってしまったけれど、大丈夫だったかしら…」と、いつまでもグジグジ気にしてしまいます。

モロッコ人にはそんなことはありません。
気まずい雰囲気になったとしても、次の日に会ったら何事もなかったようにケロッとしています。
もっと早いと、ケンカしていたなと思ったら、数秒後には抱き合って笑って話していたりします。

 

感情を出す

いつでもケンカしているのかと思ってしまうほど、声の大きなモロッコ人。
ほとんどの場合、大きな声で話しているだけなのですが、本当にケンカしていることも多々あります。

文句があったら、自分の中に溜めることはせず、全部吐き出します。
泣いたり、笑ったり、怒ったり。
感情豊かです。

 

せっかち

とにかくせっかち。短気。

運転中でも、信号が変わったらすぐに発車しないとクラクションの大合唱です。

店で対応が遅いと文句を言うので、それでまた店側の対応が遅くなることも。

けれど、相手からしたら、自分がやりたいことを先にやりたいわけです。
お店で人が並んでいたとしても、平気でお話したり電話したりしている店員もふつうに見かけます。

 

プライドが高い

間違いを間違いと認めず、なんだかんだ言って自分が正しいと主張します。
素直に謝ってしまえば良いのに、と思うことがあります。

 

こどもが大好き

モロッコ人はこどもが大好きでとても大切にします。
身内からはもちろん、見知らぬ人からもこれだけ大切にされていたら、自己肯定感の高い子どもが育つよなあ、と思わずにはいられません。

レストランやカフェなど公共の場でこどもが騒いでも、お店の人でさえ怒りません。
微笑んでいるだけです。時には一緒に遊んでくれたりもします。
「お店なんだから静かにしなさい!」とわたしが怒ろうものなら、一緒にいる人にはもちろん、周りの人から「こどもなんだから、そんなに怒らないの」と諭されます。

親として困るのは、見知らぬ人がわざわざチョコやあめを買って娘にくれたりすること。
親切でしてくれているのですが、ただでさえ甘いものが多いモロッコ。
なるべくなら食べさせたくないのになあ…、と思ってしまいます。

 

キラキラ大好き

家の装飾、食器、洋服、靴など全てに関してキラキラしたものが大好きです。
キラキラ好きが嵩じて、近年では、おしゃれのために飾りの歯の矯正をする人もいるんです!

というと、ちょっと趣味が悪いのか?と思ってしまいますが、モロッコのシャンデリアや食器などはキラキラしていてとても素敵なものが多く、観光客にも人気です。

 

日本人にもいろいろな人がいるように、モロッコ人にもいろいろな人がいます。
当然、ここに書いたことが全てのモロッコ人に当てはまるわけではありません。
ひとつの参考として、「モロッコ人てこんななのか。」と思っていただければ幸いです。

 

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