モロッコのタジンの種類
モロッコでは何を食べるの?とよく聞かれます。
主食はパンですが、おかずというとタジンということになるでしょうか。
モロッコ人の多くの家庭で、タジンは毎日のように食されます。
もちろん、タジン以外にも肉を焼いたケバブだったりハンバーグのようなケフタだったりも食卓に上がることはありますが、メインはタジンのことがほとんどです。
そんなに毎日タジンを食べて飽きないの?と思われるかと思いますが、実際、日本食以外に、中華、韓国料理、イタリアン、フレンチなどとにかくいろいろな食事ができる日本に慣れていると毎日のタジンは飽きるかと思います。
しかし、タジンは、日本人の舌にとても合う料理だと思います。
モロッコに滞在するのであれば、ぜひ食べていただきたい一品です。
そんなタジンですが、煮物といってもいろいろな味があるように、非常に多くの種類があります。
そもそもタジンとは?
タジンとはタジン鍋を使った煮込み料理です。
一時、日本でもタジン鍋が非常に流行ったので、ご存知の方も多いかと思います。
といいつつ、モロッコの都市部の家庭ではほとんどタジン鍋では料理しません。
鶏肉を丸ごと煮込んだりするので、時間がかかるため圧力鍋で調理します。
観光地などでは、圧力鍋で調理したものを温める際にタジン鍋を使用したり、お皿としてタジン鍋を使用しています。
もちろん、最初からタジン鍋で調理するタジンもあります。
定番タジン
鶏肉のタジン
最もオーソドックスといえるタジン。
じゃがいも、人参、玉ねぎなどの大ぶりの野菜と鶏肉が入っています。
観光地にあるレストランであれば、すぐに見つけられるはずです。
ケフタ(ミートボール)のタジン
モロッコではかなりのメジャーなタジン。
レストランでも必ずといっていいほど見かけるでしょう。
ミートボールをトマトソースで煮込み、その上に卵をのせます。
お子さんでも食べやすいタジンです。
フィッシュタジン
タンジェなど海の近くの町では魚のタジンを楽しめます。
魚のミックスタジン
エビやイカ、白身魚が入っています。
エビのタジン
タンジェなど海の近くの町ではメジャーなタジン。
プリプリのエビを楽しめます。
ラム肉のタジン
ラムをプルーンと煮込んだタジン。
非常に作るのに時間がかかる料理で、結婚式や出産祝いなどのお祝いごとの際に出されることが多いタジンです。
ラム肉が口の中でトロトロに溶けます。
クスクス
タジンといってしまうとちょっと語弊がありますが、タジンと同じようにモロッコでは定番の煮込み料理であるクスクス。
毎週金曜日はクスクスの日です。
家族そろってランチにクスクスを食べます。
今までクスクスは苦手でしたが、モロッコでクスクスを食べ、「こんなに美味しいのか!」と感動しました。
ちなみに、世界最小パスタと言われるクスクスはあくまで添え物で、モロッコ人は、クスクスの上にのった野菜を中心に食べます。クスクスはあくまでも添え物的に食べます。
観光地で見つけたらラッキー!?モロッコ家庭で食べるタジン
インゲンと鶏肉のタジン
モロッコではその時々の旬の野菜を使ってタジンが作られるのもひとつの特徴です。
インゲンをたっぷり使ったタジン。
牛肉とポテトのタジン
牛肉がほろっと口の中で崩れるタジン。
鶏肉のタジンオニオンソースがけ
やわらく煮込んだ鶏肉に甘辛いオニオンソースをかけたタジン。
鶏肉とフレンチフライのタジン
煮込んだ鶏肉をさらにオーブンで焼き、その上にカラッとあげたフレンチポテトをのせた、とても手の込んだ一品。
モロッコ人は、鶏肉の皮をとってしまい食べませんが、わたしはパリパリになった皮を一人で喜んで食べています。
まだまだある!タジン
これらの他、イワシのタジンなどもあります。
ケフタ(ミートボール)のタジン、イワシのタジン、チキンのタジンは観光地にあるレストランでも、簡単に見つけることができます。