速い&遅延なし!モロッコ高速鉄道LGVに乗ってみた

交通,エリア情報

モロッコの鉄道の駅は、主要都市でいうと、マラケシューカサブランカーラバトーケニトラーフェズータンジェ の順に止まります。

フェズからタンジェに行く場合、鈍行だと5時間弱ちょっと、 バスだと6時間弱かかります(おそらく遅れるのでプラス1時間は見込んでおいた方が良いです)。
しかし、2018年11月に開通した高速鉄道LGVを使えば、3時間35分で到着するとか。
にわかには信じがたい話です。
しかも高速鉄道LGVを利用する場合、一度、フェズからケニトラまで鈍行で2時間30分かけてタンジェとは逆方面へ行き、ケニトラで高速鉄道LGVに乗り換えなくてはいけません。

  • フェズからケニトラまでの鈍行が遅れないのか?
  • ケニトラで高速鉄道LGVに問題なく乗り換えられるのか?

モロッコでそれらがうまくいくとはとても思えず、鈍行かバスでフェズからタンジェまで直通で行く方が結果的には楽なのではないか?
と思っていたのですが、やはり、フェズからタンジェまで3時間35分で到着するというのは魅力的です。
そこで、乗ってみることにしました。

 

高速鉄道LGVとは

2011年に建設が開始され、2018年11月に開通しました。
最高速度は時速357Km。日本の新幹線より早い高速列車です。

開通してすぐ、高速列車への飛び込み自殺があったりと頭を悩ませる事故も起きましたが、今のところ、列車自体には大きな事故はなく運行されています。

 

車内の様子

列車は2階建て。
新しいだけあって、綺麗です。

モロッコの鈍行は列車に乗る際にかなり急な階段を登らなくてはなりませんが、高速鉄道LGVはホームと列車の乗り口の高さが同じなので、大きな荷物を持っていても楽々乗ることができます。

鈍行の場合の電車の階段。かなり急で荷物があると辛い

列車の入り口には、大きなスーツケースを置ける場所があります。
そこがいっぱいになっていても、車両中程にもスーツケースを置ける場所があります。みんな中程にも置ける場所があるとは思わないのでしょう。ここは置ける場所が空いていることが多いです。
入り口付近の荷物置き場がいっぱいだった場合は、中程の荷物置き場をチェックしてみてください。

通路は狭く感じますが、席は狭くはありません。

足置きも大きなテーブルもあります。

何時にどこに到着するかの電子案内板もあるので、安心です。

 

食堂車

食堂車もあります。
コーヒー、軽食などを購入できます。
ヨーロッパのTGVなどの食堂車で売っているコーヒーは、コーヒーマシーンからいれてくれることが多いですが、ここのコーヒーは、インスタントコーヒーをお湯で溶かしたものでした。

カフェ・オレがDH12なので、特に高くはありません。
割引されるコーヒーとお菓子のセットメニューなどもあります。

 

トイレ

モロッコの鈍行のトイレは、洋式のトイレの形をしてはいるものの、ただ穴が空いているだけで、線路が下に見え、ビュービュー風を感じながらするトイレです。
これはこれで、かなりのモロッコ名物だと思っているのですが、高速鉄道LGVのトレイはTGVや日本の新幹線で見るのと同じ水洗のトイレでした。
トイレットペーパーもあり、手も洗うことができました。

 

乗り心地は?

心配していたフェズからケニトラまでの鈍行も遅れることなく、無事、ケニトラで高速鉄道LGVに乗り換えることができました。

高速鉄道LGVは、揺れもほどんどなく乗り心地はかなり良いです。
2時間30分かけて行ったフェズーケニトラ間を全く無にするかのように、ケニトラータンジェ は50分弱で遅れることなく到着。
鈍行より高くはなりますが、それだけの価値はあると思います。

 

途中、フェズを通過するので、フェズの駅が見えるかと思いましたが、違う路線を通っているのでしょうか。フェズの駅を見ることはありませんでした。
ぜひ、フェズにも停まるようになって欲しいと思いました。

 

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